もう50年も前に他界した祖母のお正月道具を引き継ぐことになりました
明治生まれだった祖母は何でも出来たスーパー主婦
和裁に編み物はお手のもの、
特に編み物は玄人はだし
母がファミリアで見た細かい編み込みのセーターを作って欲しいと頼めば
製図もなしにワシワシと編んで、ちょっとでも気に入らないとたらぁ~んとほどく
お布団も座敷にお布団生地と綿を広げてモスモスと包んであっという間に出来上がり
ついでに枕やお座布団も作ってくれていました
お彼岸にはちらし寿司やおはぎを山ほど作って持ってきてくれて
私は祖母の作るおはぎが大好きでした
でもあっという間に逝ってしまった祖母
そしてもう50年
祖父愛用の煎茶器を少し分けてもらったことから始まり、
三年前に祖母愛用の鏡台をもらうことになって、今回はお重箱
幼かった私はほぼ記憶にないお重箱
二人暮らしの我が家にちょうどよい大きさの四段重です
(今のお重箱は三段が主流ですが昔は四段だったらしい)
貝細工がほどこしてあって取り皿、取り箸、お屠蘇器付です
大阪に帰るまでは実家に預かってもらっていますが
私の作るお節はそれこそ和洋中と様々
料理上手だった祖母から「あんさん何入れたはりますねん!!」
って叱られるかも
でも私なりに頑張って作るのでおばあちゃん、許してね
大事に使わせたいただきます